現市立川西病院の跡地の活用方策ならびに北部地域医療の新たな展開について、ご報告をいたします。

■現在の計画について
2022年9月に市立川西病院をキセラ川西地区に移転後の計画では、現市立川西病院の跡地利用については、新病院開設に合わせ、現在の北側駐車場に北部診療所を開設し、現病院を解体後に民間福祉施設を誘致するという構想で進めてまいりました。

 また、本計画に基づき本年度中には北部診療所の設計を行うとともに、民間福祉施設誘致に向けたサウンディング調査(民間事業者の参入可能性を調査)を予定していましたが、この度、猪名川町において今井病院を運営している医療法人晴風園より、現市立川西病院跡地に今井病院を移転し、新たに建設したいとの提案をいただきましたので、現計画を一旦中止し、その実現可能性について市内部での協議等を進めてまいりました。

 

■医療法人晴風園からの具体的な提案内容について
①猪名川町に所在する今井病院を現市立川西病院の跡地に移転し、地域包括ケア病床も含む回復期病床120床・療養型40床合計160床の病院を建設する。
②市の現計画である北部診療所で予定していた内科などの外来機能の一部を担う
③病院内にCTを設置するなど北部医療全体の質の向上に協力する
④上記の構想を実現するために、医療法人晴風園、医療法人協和会が連携し、「地域医療連携推進法人」を立ち上げ、北部地域の医療体制の充実や病床移転などに協力して取り組む
⑤川西市に対しては、病院建設用地の無償貸与等を含めた支援を求める

 

■市の考え方、今後の進め方について

今回頂いた提案は、川西市北部において課題であった入院病床の確保ができるほか、地域包括ケアの拠点になる可能性が高く、地域医療の充実につながると考えています。今後、市としては、提案の具体化に向け、関係者と協議を行っていきます。

また、川西市応急診療所の運営を担っていただいている川西市医師会とは、従来から市立川西病院移転後を見据え、北部地域の医療や休日診療における協力体制についても検討しており、地域医療全体を見据えながら協議を進めていく必要があると考えております。

しかしながら、たとえ良い提案であったとしても、今まで積み上げてきた計画とは異なる内容であり、市政における大きな政策転換とも言えます。

従来との前提条件が大きく異なる中で、現計画で予定している北部診療所や民間福祉施設誘致の考え方についても再度考え方を整理する必要があります。また、応急診療所を含めた地域医療の在り方や建設用地の貸与に向けた条件面での協議、現指定管理者との役割分担の協議など解決しなければならない課題も多くあります。

その進め方については透明性の確保が求められているため、適宜情報提供を行いながら、地域の皆様との対話を進めるとともに、市民の皆様にも幅広く状況を直接お伝えする場所も必要だと考えております。

ただ、医療の空白を作ることだけは避けなければなりませんので、令和2年12月中には今回の提案を念頭に新たな方策を最終的に決定する必要があります。まずは6月20日(土曜日)に北部地域の代表者からなる「北部地域市立川西病院移転対策委員会」に私が直接この内容についてご説明いたしました。

今後市民の皆様との対話を行う中で、地域医療の充実に向けた取り組みを進めてまいります。