【病院改革の基本的な姿勢と考え方について】
本日、病院改革の私の考え方とパブリックコメントの検討結果について、説明をいたしました。
病院改革については市民の皆さんの大きな関心事であり、あらためて私の考え方についてブログでもご報告いたします。

(病院改革に対する私の基本的な姿勢と市の今後の方針について)

まず、私が選挙戦を通じて市民の皆さんに訴えマニフェストで申し上げたことは、2018年3月議会で議決された指定管理者による運営、キセラ地区への移転を前提に病院改革に取り組むということです。
そのうえで、次の4点について取り組んでいくと申し上げてきました。
① 情報公開を徹底し、責任の所在を明らかにする
② 大幅なコスト増に対しては、内容を精査し、費用を圧縮する
③ 北部医療体制を構築する
④ 市民とともに信頼される病院をつくる

(パブリックコメントへの対応)
昨年実施したパブリックコメントに対する検討結果等については、本日の議員協議会でお示ししましたが、いただいた意見を踏まえ、提案内容に対して可能なものについて対応いたします。
一方で、市の説明不足により、十分にその意図をお伝えできていないケースも見受けられます。本日、多くの議員からもご指摘いただきましたが、さらに市民に伝わりやすい言葉で十分に説明を行います。

(情報公開について)
情報公開に関しては、市長就任後、直ちに担当者からヒアリングを行い、指定管理者制度導入へ至る経緯、当初発表した176億円の積算根拠、費用増加に至るプロセスについては事実を確認しました。
その内容は、既に12月議会での一般質問でお答えしておりますが、この点につきまして、必ずしも十分に市民に説明することができておらず、また状況の変更に対して適切なタイミングで報告ができていなかったと考えています。
病院改革への取り組みは、市民の生命や生活に直結する課題です。情報の取り扱いには、より慎重な対応が必要ではありましたが、このことが議会や市民との情報共有が不足する状況へとつながりました。それがゆえに、結果的に十分な情報に基づいて積算ができなかったことにつながったと反省しています。
今後、開催する市民説明会をはじめ、あらゆる機会を通じて、より丁寧に説明を行い、情報共有を図ってまいります。

(総費用の縮減について)
総費用の縮減については、現在、基本計画書を作成しており、あわせて建築工事費の検討を行っています。今回の発注手法がデザインビルド方式いわゆる設計・施工一括方式で行いたいと考えていますので、詳細設計に基づくものではありませんが、全室個室化も含めた新築工事費、外構工事費、造成費、設計費を民間市場の動向に詳しいコンサル会社からの情報も得て、近年の同規模病院の実績などを参考に基本構想の金額の妥当性について検証しました。
その結果、現時点においては、基本構想から要求水準書作成に至る中で外構工事、手術室、厨房機器設備等において約2億円の削減が可能であると判断しています。詳細については、今後作成していく基本計画等の中でお示いたします。この2億円は、新病院の建築工事費だけの検証であり、総事業費からすると大きな削減とは言えませんが、今後行っていく競争入札、土壌汚染対策費の圧縮などにより、さらなる総費用の縮減が期待できると考えています。

(全室個室化について)
全室個室化ついては、患者や家族等にとって快適で利用しやすい環境が確保でき、市民サービスの向上に繋がるものであるとともに、病床稼働率を高める効果があります。これは公立病院の運営に大切な視点の一つである経営の安定化に大きく寄与するものであると再確認しています。昨年7月に指定管理者から収支計画の見直しを提出いただいておりますが、病院開設から3年目には収支プラスが見込まれています。医業収益においては、全室個室化による病床稼働率の増に伴う入院収益の増、それに伴う外来収益の増が見込まれる一方、医業費用については患者数の増に伴う人件費等の増が見込まれる内容となっています。なお、現在、この収支計画の妥当性について、別途専門家に依頼して検証を進めています。
いずれにせよ、総額の見込み違いから、市の実質的な負担が当初見込みと比較して、結果的に2倍以上となっている点については、今後の市の長期的な財政運営に影響を与えると考えています。しかし、病院経営における様々な制約条件を考えたときに、川西市おいて持続可能な医療を提供するためには、最も現実的な選択肢であると考えています。

(北部医療について)
次に、北部の医療については、地域住民の皆様の医療ニーズに対応するため、現市立川西病院の跡地を活用して、北部診療所を建設するとともに、民間法人による介護関係の複合施設を誘致し、一帯を新しい医療・福祉ゾーンとする計画を進める予定としています。このことにつきましては、平成29年度に開催しました地域医療懇話会でのご意見、地域のコミュニティーの皆様方のご意見を踏まえ、進めてきておりますが、今後も市民の皆様との対話を十分に重ねて進めていきたいと考えています。

(市民とともに歩む)
最後に、市民の皆様とともに信頼される病院を作り上げていくことについて改めてお約束させていただきます。始めに申しました市民説明会の開催はもちろん、地域のコミュニティーや小規模な集会にも参加し、出来るだけ多くの市民の皆様と対話し、情報共有を図ってまいりたいと考えています。また、マニフェストでも示しております市民モニター制度や病院経営の専門家による経営評価委員会にも取り組んでまいります。

(最後に)
費用の縮減も含めた内部協議、市民説明会の実施などを行うことにより、新病院のスタートは当初見込みより1ヵ月遅れ、2022年の秋ごろにスタートを目指して具体的な計画の策定を進めていきますが、常に情報公開、対話を通じて説明責任を果たしてまいります。
また、市立川西病院は本年4月より指定管理者制度により医療法人協和会が運営をいたしますが、川西市として地域医療の確保に対する責任はしっかりと果たしてまいります。